世界初!? 国定ビンテージ機器一覧
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- tomo
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- 2006-03-30 23:33:15+09:00
- Category
- 調査批評
電気製品安全法が中古品流通をも取り締まることが明らかになって早3ヶ月足らず、いよいよ猶予期間も終了するAC電源の電子楽器達。 この度、特別承認制度(いわゆるビンテージものの特別承認)が施行される運びとなり、併せてビンテージ品リストが公開されました。
1.特別承認制度について
いわゆるビンテージものと呼ばれる電気楽器等(電気楽器、電子楽器、音響機器、写真焼付器、写真引伸機、写真引伸機用ランプハウス及び映写機をいう。 以下同じ。)について、経済産業大臣に申請をして承認を受ければ、PSEマーク無しでも販売することができるようになりました。 ただし、販売に際しては、以下のことを行って頂く必要があります。
- 当省から承認を受けた事業者であることを顧客から分かるようにしておいて下さい。 (当省からの承認書を店頭に掲げるなど。)
- 製品を販売する際には、「PSEマークが付されていない電気用品であり、取り扱いに慣れた者に販売する」旨を顧客が理解できるように説明し、その顧客が「取り扱いに慣れた者」であることを確認して下さい。
- 製品の販売実績(②の確認の有無を含む。)を記録に残して下さい。
てな感じで、経済産業大臣に申請をして承認を受ければPSEマークの無いビンテージ機器を販売できることになりました。 では、どの中古機種がビンテージと認められるのか? それを日本国がおそらく世界で初めて、以下の通り電気楽器、電子楽器、音響機器等のビンテージ認定をしてくれたのです。
特別承認に係る電気楽器等一覧というリストがそれなのだですが、中味を見ると中々興味深い。 例えばCASIOのCZシリーズ。 CZ-1000, CZ-101が共にリストに含まれているのは同内容の鍵盤サイズ違いだから判るとして、何故CZ-5000があってCZ-3000が無いのか首をかしげます。 このクラスのPD音源はシーケンサ内蔵していないとビンテージと認めない! ということなのでしょうか? しかし、そのせいでPD音源唯一のヴェロシティ対応機種CZ-1がビンテージ認定されなかったのは残念です。 PD音源をヴェロシティ付で演奏したいユーザ向けに販売するには、続くiPD音源で代用するしかなさそうですが、これまたVZ-1のみ認定され、VZ-10MもVZ-8Mも選に漏れました。
河合楽器製作所の電子楽器では、K1ⅡとK1rが認定されてK1とK1mが漏れたり、K4が認定されてK4rが漏れたりしていますが、そもそもこいつ等は全部ACアダプター経由でDC9Vやら12Vを受ける機器なので、ビンテージ認定なんて受けなくても販売可能な筈です。 (ACアダプターはPSEが必要だが、これについては猶予期間がまだ続いている筈。) もはや、当初の作成目的を離れて、純粋に電子楽器のビンテージ国家認定を成し遂げたいがためにリストアップしたものと推定されます。 他方、最近の機種でこちらはAC電源のK5000シリーズはRのみ認定で鍵盤付は全部漏れました。 私が所有するMP9000もビンテージにはならず。 MP9500と明暗を分けた理由は音色数でしょうか?
もっと変なのはRhodesで、ステージピアノがMarkⅠ, Ⅱ, Ⅴと認定されているのですが、そもそもステージピアノは一般的なエレキギターなどと同様、ACにしろDCにしろ電源供給は全く不要な完全なるパッシヴ型なので最初からPSEは不要な筈です。 やはり、ビンテージ楽器認定が手段から目的に摩り替わったが故のリストアップなのでしょう。
惜しいのはRolandの機種。 SA音源搭載のステージモデル、RD-1000がビンテージ認定されているのは当然と言えますが、同時期の下位機種RD-300が認定されながら、その鍵盤改定版であるRD-300Sが認定されていないのです。 RD-300Sになってロータリーオイルダンパー鍵盤になって初めて、同社のプラスチック製ピアノ鍵盤は本格的な演奏に耐えうるタッチ感を実現したというのに…。 そしてまた、SA音源改良版を搭載したRoland製Rhodesピアノは全く認定されなかったのも残念です。 アジャスタブルなSA音源はこのRoland Rhodesシリーズでしか搭載されていないのに、どういう審美眼でビンテージ認定作業を進めたのか。 スカプン。
尤も、Rolandは機種限定的ではあるもののPSEマークを付ける有償サービスを実施してくれるのでやや安心です。 私が愛用するSA音源モジュールP-330もサービス対象機種に選定されているので、早速依頼しようかというところです。