事実が噂に変わるとき
- Author
- tomo
- Authorised Time
- 2006-06-21 07:27:13+09:00
- Category
- 調査批評
サッカーで日本チームが負けたので、ネット上などでも誰が悪い、誰のせいだとちょっと見苦しい発言が目立っている。 その負け惜しみめいた言動の是非はともかく、興味深いこんな話。
これはBBCでも記事になっている。 TV放送の都合で試合開始時刻が変更になったという話は試合前から報道されており、電通がアジア全域のサッカーW杯放映権を独占販売していたとも既に報じられているから、この様に電通が批判されるのもロジカルな帰結の1つではあります。
暑いのは対戦相手チームにとっても同じだから「電通のせいで負けた」という意見には賛否あるだろうが、ともかくも電通なりTV局なりの都合、ないしはその背後にあるスポンサー企業の都合で、暑いさなかの試合となったのは間違いないだろうし、ともかくもジーコ監督はそれを指摘した。
で、何故かそれを噂だったことにする報道記事が出てきた。
【テクノバーン】(6/19 12:43)電通 (4324) が一時、前日比6000円安(1.83%)の32万1000円まで下落して、反落している。
中略
これとは別にインターネット上ではジーコ監督が放送局側の都合で試合時間が昼間の暑い時間帯に決められたと発言したといったうわさがインターネット上で広がっていることも放送権の取得を行った同社の株価に少なからず影響を与えているようです。
このうわさの元は今のところ確認されていないが、ライブドアニュースは18日、他の報道機関から配信された記事ではなくライブドア自身が取材した記事のなかで「(ジーコ 監督は)『残念ながら、テレビ局の都合もあり、この時間にやらざる得なかった。 この 暑さの中では日本のスタイルが出せなかった』と、不満を漏らしていた」と報道してい た。
既に挙げた様にジーコの件の発言はTVの生放送で流れており、その該当動画は既にYouTubeに掲載されている状況。 証拠があるのに噂扱い。 しかも「電通の株価下落に影響を与えたジーコ発言はネット上の噂に過ぎない」という文脈になっていることで、逆に、電通擁護のための捏造記事なのではないかという疑惑がもたげてくる。
その当然の帰結として、2ちゃんねるで独自記事がスレッドとなる。
- 【W杯】電通の圧力?生放送でのジーコ「TVの都合で酷暑の時間に試合が‥、これは犯罪だ」発言、なぜか「うわさ」扱いに
- 【W杯】電通の圧力?生放送でのジーコ「TVの都合で酷暑の時間に試合が‥、これは犯罪だ」発言、なぜか「うわさ」扱いに★2
当該スレッドではBBCの記事での英訳されたジーコ発言をきちんと和訳して、犯罪呼ばわりまでの痛烈な批判だったことを露わにするなど、まさに本来の意味での「事実の探求、公表」という望ましい流れになっている。
元ソースが消え去れば、噂と看做した記事だけ残って事実を隠蔽できると狙ったかどうかは知らないが、ともかくも、既に公表された事実を捻じ曲げたり隠蔽を狙った報道は、もはや通用しないということを、報道記者さん達はそろそろ肝に銘じた方が良さそうです。