The Ring 2
- Author
- tomo
- Authorised Time
- 2005-06-18 21:33:22+09:00
- Category
- 調査批評
These data is given on 5-20 6:39.


この映画の一番の難点は、サマラの要求とそれに対応するレイチェルの思考パターンが非常に単純明快で、容易に予想できる通りの行動を予想通りにこなしていくと物語が終了してしまうところにある。 理屈では理解できない神秘性からくる恐怖も無ければ、情念渦巻く恐怖も無い。
欲しいものを手に入れるために行動するサマラに対峙し、守りたいものを守るために応酬するレイチェルことナオミ・ワッツがまた、如何にも出来るジャーナリストといった感じで役作りが完璧。 ペンションを調査ついでにテニスコートを眺めながらあまり美味くなさそうにカレーライスをノンビリ喰ってた日本版の松嶋 菜々子と異なり、取材と同じ要領で難なくあっという間にプロム放火癖のシシー・スペイセク演じるサマラの実母にまでたどり着いてしまう展開も、不可解さの欠乏に一役買っている。 そんな訳で非常にすんなりと最終対決まで駆け抜けてしまうので、火星にいた頃と顔のアスペクト比が違ってそうなサイモン・ベーカー演じるマックスが殺されてしまうくだりもあまり衝撃は無い。 何しろ、そこまでの展開でレイチェルとマックスの交流が希薄で、単にレイチェルの息子エイダンのトラブルをレイチェルによる虐待ではないかと疑うだけの職場同僚に過ぎない印象だからです。
そんな訳で、ジャパニーズ・ホラーの真骨頂であるにじみ出るような恐怖感など皆無の、この理知的でスピーディな展開のホラー映画、おそらくアメリカでの評価は上々なのではないだろうか。 何故なら、クライマックスでレイチェルとサマラの手に汗握る対決が見られるからです。 ナオミ・ワッツが「ファッキン
」と叫んで観客拍手喝采! てな感じなんでしょうな。
でも主演陣の演技と人物描写についての演出の緻密さは素晴らしい。 ホラー映画だと思って恐怖を期待しなければ結構良い映画。
