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Kitty the feminist

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tomo
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2004-04-10 23:47:00+09:00
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Review

キティちゃんは女性差別! 口がないのはモノを言うなということかっ? とフェミ二ストが抗議。 一部の人はご存知のこのニュースはTBSのサイトにある通り、確かに報道リソースとしては存在しているのだが、これは事実なのか? TVでは海外のフェミ二ストだとも言っていたらしいのだが。

なかば都市伝説と化して久しいこの逸話、発泡酒片手に綿密な調査を続けた結果、これが事実であることを確認しついにそのネタ元を入手した! あまりに面白かったので紹介。 許せサンリオ。

概要

映像はキティちゃんを主役に寸劇仕立てとなっており、口が無いことの不満に果敢に挑戦するキティの涙ぐましい様子が克明に記されているのだが、その内容にはかなり首をかしげたくなる部分が多々ある。

  1. しょっぱなからいきなりパクリかよ! 鳴き声がライオンそのままだが同じ猫科だし問題はないのでだろうね。

  2. ここは渋谷、そのとあるビルの一室で布団に包まるキティ。

  3. キティを模った不思議な器具を手にし、モータが回りだす。

  4. するとキティ、何やら苦しそうに呻きだす。 「ん、んーん! んーん!!

  5. ブチ切れですよ。 器具を投げ捨てるキティ。

  6. そして口を欲しがり出すキティはTVや雑誌でリサーチを開始。

  7. 翌日キティは字の汚い整形外科へ。

  8. しかし、口を付ける手術は拒否、代わりに二重や豊胸を薦める医師。 会う医師が誰もかれも「ハイッ!ハイッ!ハイッ!」と繰り返す。 おめージェンダーに疑問持つ頭があるなら異文化偏見にも疑問持てよと。

  9. 日本での医師探しを断念したキティはアメリカを訪れる。

  10. そして字が綺麗な整形外科へ。

  11. 欲しい口の図を見せると「骨格に問題無いようだ。 ステキな口が付くよ。 」と快諾する医師。

  12. 手術を受けるキティ。

  13. そして包帯が取れる日。 そわそわしながらお代官様に解かれるが如く回るキティを尻目に化粧チェックに余念の無い看護婦はギャグのつもりなのか?

  14. 「何と美しい!!」自画自賛する医師等に見守られながら、ついにキティの口がッ!! どんな口かは本作品を購入して観て貰うしかないが、カールおぢさんかよッ!って感じ。

  15. 無事帰国して再び例の器具。 モータが回りだすとヨガり出すキティ。 「うぁぁぁぁぁぁぁ〜ッ…イイですよねぇー。 あッあぁッイイ! OH! OH! イイですよねぇッ!! AHHH!!」 大人のおもちゃだったのかよ!

  16. HELLOOOOOOOO」と叫んで達するキティ。 それが言いたかったのかよッ!!

  17. その絶頂の声は空に響き、そして宇宙へ…。

この作品「Hello Kitty Gets a Mouth」は芸術家でありインストラクターであるJaime Scholnickの手による芸術的な研究の1つであり、キティはカリフォルニア大学アーバイン校の学生であるマクウチ ジュンコによって演じられたそーな。 2002年に発表し、この作品を収めた100枚限定DVDが2004年4月時点でおよそ20枚も売れてる模様。

考察

一通り観て気になるのが本題と直接関係ない部分に差別的偏見がかいまみえるところ。 例えば、日米医師はいずれも男性だが、日本人医師は全て甲高いオバハン声でアフレコされておりキーキーと五月蝿いのに対し、米国人医師はどっしりと落ち着いた男性声となっている。 この演出により米国人医師の方が成熟した信頼のおける男性の様に映ることになるのだが、よくよく考えてみたら男性に女性の声をあてて女々しい印象を与えることで真っ当な男性との間に格差を設けるという演出手法こそがジェンダー支配なのではあるまいか? …などとまともに考察する気も失せてしまうくらいに下らない内容だ。 「口が無いのは差別! 女性だって発言したい!」との主張に耳を傾けてみたらヨガり声だったんだもの。 ヨガり声が「イイですよねぇッ!!」なのも非常に変なのだが、作品全体が変なのでもはや気にならない…。

そういや、同じく口がない恋人のダニエルくんが整形手術を受けたら、何をしながら何を叫ぶのだろうか。 是非、続編を!

関連記事

口無し批判は他にもあった。

Hello Kitty Has No Mouth

Brion Mossからの派生コンテンツ。 すずたゆここにあり( 余談ですが同サイトではこの記事が面白い )にはその日本語訳も。

2ちゃんねる / 男性論女性論板 / 【んなわけ】キティちゃんは女性差別?【ねーだろ】

Face Book Comments

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linearb
Commented Time
2004-04-16 12:40:16+09:00

うわさには聞いてましたが、おおまじめでやってた人が居たんですね。 クチナシ批判。 MGMもどきのオープニング部ですが、この口ありキティーちゃん、おなじくサンリオキャラの「みんなのたあぼう」に見えてしまうのがわらっちゃいました。

そういえば、この「たあぼう」、ぽかーんとくちを開けてノホホンとしているキャラが売りだったんですが、知的障害者をばかにしている!とかいうクレームがあったように覚えています。

ったく、本当に知的障害者をばかにしてるのは、どっちだっつーの。

Commentater
tomo
Commented Time
2004-04-17 00:37:36+09:00

たあ坊って、初期は口を大きく開けてぼーっとした顔で、お惚け台詞(「あー」とか「うー」とか言葉にならない台詞)が付いてたりしましたが、知的障害者をモデルに嘲笑目的で作成されたに決っている!! との批判が相次いでました。 その批判の出所は当方には確認できませんでしたが、批判に晒されて程なくして、主にニコニコ顔ではつらつとした少年へとキャラクターイメージをシフトしていったのは確かです。

本当に知的障害者をばかにしてるのは、どっちだっつーの。

正義感を振りかざして弱者の味方を気取る人の方が実は差別主義者ってこと、結構ありますよね。 そもそも身体的、知的なハンデや出自、性別などの属性を上げて十把一絡げに「弱者」と断定すること自体が差別的ですし、しかも一度「弱者」認定しちゃうと最後、社会のあらゆる面で優遇して上げないと対等に生きてもいけず、自らの不利益について声を上げることすらままならない無能力者であるかの様に扱い、挙句には当人達の意見も聞かず勝手に代弁者を気取ってみたり。 日本に於けるちびくろサンボ糾弾の一件も差別された筈の米黒人の声ではなく日本のどこぞの一家3人が立ち上げたイチャモン団体の仕業でした。

著名人でも凄い人がいて、灰谷健次郎の発言は何か恐ろしいものがあります。

「オモシロイコトモナントモナイお話ですのに、だれかバカな子がいておもしろがったものだから、いつのまにかおもしろいお話になってしまいました。 …こりゃけっこうな商売じゃわいと、岩波書店は『ちびくろ・さんぼ』をジャカスカ印刷しました。 ヒヒヒ…コラタマランナア、と岩波書店はお上品な本屋さんだから、そんなことは思っていても口にださなかった。

子どもは皆天使とかほざいてた筈なのに、頓智でトラを負かす童話の主人公はバカな子呼ばわり。 そういう見方しか出来ない人の心の中にこそおぞましい差別感情が潜んでいます。 実際問題、たしか黒柳 徹子との対談が掲載された本だったかと思いますが、講演で気に入らない質問者が現れたら公衆の面前で罵倒してやった。 恥ずかしがって泣きやがった。 ケケケざまあみろ…みたいな事言ってて、ゾッとしました。 某団体の糾弾会とか某電波の女性人権国際協定とかに通じるものがあります。

表面上で反差別主義者の体裁と整えている人達に共通して見受けられるファシスト気質の濃縮版って感じ。

Notes