Biotronique

Login

 

Article

『あなたを忘れない』は関根さんを忘れてる?

Author
tomo
Authorised Time
2007-01-14 09:17:41+09:00
Category
調査批評

映画『あなたを忘れない』は、2001年1月26日にJR新大久保駅で実際に起きた事故に基づいた物語。 この事故は、ホームから転落した男性とそれを救助しようとした人達が共に列車に轢かれて亡くなったという気の毒な話で、この映画はタイトルにもあるように、その救助志願の犠牲者の無謀だが勇敢でもあったかも知れぬその行動を忘れない…ということかと思ったがそうではなく、思いっきり忘れている様なのです。

この事故での犠牲者は3人。 ホームから転落した男性と、救助しようとホームに下りた日本人男性カメラマン、そして、その救助を手伝おうと次いで降りた韓国人学生です。 ところが、どうやらこの映画ではその日本人男性カメラマンの存在を思いっきり消し去って、韓国人学生をヒーローに仕立て上げているとのことで、製作中から方々で疑念が唱える声が出ていた。

しかも、事故以前の韓国人学生の生活部分はかなりがフィクションで、事実に基づかない恋愛ストーリーになっているという。 ストーリーの骨子は、「日本に希望を持って来たのに、日本は何てひどい国なんだ」と日本に失望する韓国人学生に日本人女も共感。 「日本人は酷いけど韓国人男性は素敵、日本人に欠けている人間の情を教えられた」という心境が描かれ、クライマックスがあの事件。 見るだけで助けようとしない日本人と違い、韓国人だけは立派だった、という為の、日本人男性カメラマン忘却。 一方で、「酔っ払いの男」より下位のチョイ役扱いで「関根」という役名が用意されている姑息さ。 ここまでいくと忘却というよりも捏造と言った方が良さそうです。

尤も、この映画を待つまでもなく、事故後半月もしないうちにTV番組ではコメンテーターが「この間の事故だって日本人は誰ひとり助けようともしなくて、韓国人青年だけが立派な行動をしたでしょ? 同じ日本人として恥ずかしい!!」等と、昨年も騒がれた某女性評論家が繰り返しコメントして日本人男性カメラマンの存在を消し去ろうと努力していたので、もうこれは数年がかりの継続的なキャンペーンの一部なんだろうね。

Commentater
tomo
Commented Time
2007-02-18 07:40:16+09:00

花堂 純次発言yes_tsurumi氏のコメント

線路に転落した男性を救おうとして亡くなった韓国人留学生を主人公にした日韓合作映画「あなたを忘れない」の花堂(はなどう)純次監督(51)が毎日新聞北海道支社を訪れ、「国境に関係なく、人として行動することの大切さを訴えたかった」と製作の意図を訴えた。 インターネットの掲示板では、韓国人を英雄視した映画への反発が出ているが、花堂監督は「表現の自由はあるにしても人を容易に傷つけるネットは怖い。 メディアのプロとしてどう対応するか考えていかねばならない」と話している。

これが本意であるのなら、表現方法を完全に誤ったといわざるを得ません。 一番こだわってしまったのは、なにを隠そう花堂監督本人なのですから。

また、花堂監督は、映画に対する批判を差別問題にすりかえようとしている点が非常に気にかかります。

この映画を批判している方々のなかには、単純に韓国・北朝鮮が嫌いという方いることは認めますが、ほとんどの方は、この映画の内容や宣伝方法を含め、「著しくバランスを欠いた、アンフェアなやり方」に激しく反応しているのだと考えます。

もし、韓国で立場を反転させたような事故が起き、日本人留学生だけに焦点をあてた映画がつくられたとしたら? 一緒に救助にあたった韓国人があたかもいなかったかのように扱われ、韓国人は傍観者を決め込む差別主義者。 これに反し、日本人は正義感あふれる好青年という内容だったら…

何万というひとがデモ行進しますよね? 日の丸焼きますよね? 大使館に火炎瓶だって投げ込みますよね?

そういう映画をつくってしまったという認識が、製作者側にはいまだにないのかもしれません。

yes_tsurumi氏の言う通りといわざるを得ない。 そもそも、「国境に関係なく、人として行動することの大切さを訴えたかった」という製作意図なら日本人男性と韓国人男性がともに救助を試みて無くなった事実をわざわざ傍観一辺倒の卑劣な日本人vs.勇敢な韓国人という虚構の構図に摩り替える必要性は全く無かったのだから、その製作意図自体が噓なのだろうと思います。 このおそらく心にも無い弁解と映画の宣伝効果によって当時の事件自体が映画の通りであるかの様に印象付けられ、映画鑑賞者が実話の映画化だと勘違いして「日本人として恥ずかしい」「韓国人男性は、勇敢」「今の日本人にこんな勇気があるだろうか?」等の感想を持つ様になって来ているこの事象こそが、彼等の本当の製作意図なんでしょう。

人を安易に傷つけているのは花堂 純次を含むこの映画の製作サイドです。

この記事にコメント:

 

投稿内容に書かれた、或いは自動で付加されたHTMLマークアップは、より適切で文法的に正しい書式になるように管理者によって後に修正される場合があります。 又、Unicode上の互換文字使用等についても誤用修正や正規化、異体字選択の調整が行われる場合もあります。

何れの場合も、文章自体は投稿者自身の作文内容が保持されます。

尚、投稿に伴い送信される発信元情報は当局その他の要望に安易に応じて開示することがあります。